反転術式は主に治癒に用いられており、単行本2巻に作者による解説があります。
その内容をまとめると
呪力は負の感情から生まれます。そこで
呪力(-)を反転させて正のエネルギー(+)を生もう・・・①
と呪力による治癒を目的に昔の術師が生み出したのが反転術式です。
上を数式にしてみると
『呪力(-)×呪力(-)=正のエネルギ(+)』・・・②
となります。
反転術式による治癒といっても軽いケガしか治せない人や自分しか治せない人、他人も治せる人などそのレベルは人しれぞれです。
反転術式は呪力操作であり(どちらかというと)特別な術式を必要としません。
術式に反転術式にいる生のエネルギーを流すと術式の効果が反転します。
これが術式反転だそうです。
考察
上の解説からいくつか疑問点があります。
1.最初から正のエネルギーは存在しないのか
負の感情により呪いが生まれています。
それを反転させて正のエネルギーを生み出していますが、正の感情から直接正のエネルギーを出せないのか疑問に思いました。原理的にはできそうな気もします。
2.①と②が対応していない
①をそのまま数式化すると
『呪力(-)×-1=正のエネルギ(+)』
となるはずです。
ところが②の式では呪力(-)の掛け算です。
それは何を意味しているのでしょうか。
②では反転術式ではエネルギーの大きさが|呪力|^2
と呪力の2乗になっており、通常の呪力よりも大きくなっています。(呪力>1とすると)
術式を反転させた方がより通常より大きなエネルギーを出せることが示唆されます。
あるいは術式反転が燃費が悪いことに関わってくるのかもしれません。
また、五条先生の術式の解説で本来存在しない0を現実化させるような数学的な話がありました。数学で言うともし、今後、虚数iを呪力にこめることことができる人が現れたら
②を用いて呪力を反転させても̠̠マイナスになるということができます。
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