その主要な登場人物である主人公の虎杖悠仁と同級生の伏黒恵(ふしぐろめぐみ)。
そんな彼の呪術:式神についてまとめと民俗学的な観点からの考察を行っていきたいと思います。
十種(とくさの)影法術
彼の呪術のは十種(とくさの)影法術。禪院家相伝の術式の一つで影を媒介とした十種の式神術(43話の加茂の発言より)
拡張術式を除いて十種の影絵動物を作る。(GIGA付録より)
これまでの描写から
式神として使役するには調伏が必要。
手で印を結び呼び出すモノの影の形をつくり、影から召喚。
同時に2種までだせる。(満象を除く)
伏黒本人がダメージを負いすぎると式神は消える。
式神は完全に破壊された場合二度と顕現できない。
しかし式神の残した術式と力は他の式神に引き継がれる(拡張術式の不知井底を除く。)
ということがわかっています。
これまでに呼び出した式神:玉犬(白、黒、紺)、大蛇、鵺、蝦蟇、満象
玉犬は探査
鵺は飛行
蝦蟇は捕縛
満象は単体でしか使役できないが強烈な水圧で敵を一掃できる
また式神は合体させることができます。
「鵺」+「蝦蟇」=「不知井底(せいていしらず)」
羽の生えた蝦蟇を複数召喚
陰陽師の術
式神は陰陽道系の呪術とされます。有名なところでは平安後期の歴史物語「大鏡」に安倍晴明が式神を使ったという話が出てきます。他にも『今昔物語』、「宇治拾遺物語」にもたびたび式神は登場します。
一般的に式神は普通の人には目に見えない一種の霊体で、陰陽師の身辺にいて外護したり、召使的に働くとされています。
由来
式神の式(ちょく)は陰陽道の占いの道具に由来します。すぐれた陰陽師であればこの式による占いが現実化するため式の占術により式神が動くものとみなされました。
式神に似た呪術
式神と同じような呪術として密教・修験道系の修験者が使う護法童子があります。もしかしたらこの護法童子も今後出てくるかもしれません。
また丑の刻参りが同系統の呪術だとする考え方があります。丑の刻参りはもともと自身に鬼を憑依させて復讐するというものだったと考えられているためです。
鵺とは一般的に『平家物語』などに登場する、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足、尾はヘビ の妖怪がイメージされます。しかし、作中の鵺はとぶことができる。これはもともとの鵺の由来のほうを採用しているからと思われます。
『古事記』や『万葉集』において夜になく鳥とされトラツグミという鳥の別名に由来するとされます。
しかし、この言葉から式神は八握剣(やつかのつるぎ)とわかります。
八握(やつかの)という言葉と一致すること。
また、術の前に唱えた「布留部 由良由良止(ふるべ ゆらゆら)」と関わりのあるものだからです。
八握剣は十種神宝(とくさのかんだから)のひとつです。国家の安泰を願うための神剣であり、邪悪を滅すると言われています。また、7つの柄があるという、とても奇妙な形をしているそうです。
十種神宝は饒速日命(にぎはやひのみこと)が天降った時に天津神(天照大神)から授けられたといわれています。この神宝には、病気を治したり死人を蘇生させることもできるという、強力な霊力が宿っているとされています。
十種神宝は次の十種です。
息津鏡(おきつかがみ)
辺津鏡(へつかがみ)
八握剣(やつかのつるぎ)
生玉(いくたま)
足玉(たるたま)
死返玉(まかるがえしのたま)
道反玉(ちがえしのたま)
蛇の比礼(おろつのひれ)
蜂の比礼(はちのひれ)
品々物の比礼(くさぐさのもののひれ)
※比礼は薄い布状の飾具の一つとされています。
十種神宝を用いてこれを唱えると死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するというものです。
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呪いや呪霊など用語のまとめ
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呪術廻戦の前日譚、東京都立呪術高等専門学校について
呪術廻戦 作者の芥見下々氏について
式神として使役するには調伏が必要。
手で印を結び呼び出すモノの影の形をつくり、影から召喚。
同時に2種までだせる。(満象を除く)
伏黒本人がダメージを負いすぎると式神は消える。
式神は完全に破壊された場合二度と顕現できない。
しかし式神の残した術式と力は他の式神に引き継がれる(拡張術式の不知井底を除く。)
ということがわかっています。
これまでに呼び出した式神:玉犬(白、黒、紺)、大蛇、鵺、蝦蟇、満象
玉犬は探査
鵺は飛行
蝦蟇は捕縛
満象は単体でしか使役できないが強烈な水圧で敵を一掃できる
また式神は合体させることができます。
「鵺」+「蝦蟇」=「不知井底(せいていしらず)」
羽の生えた蝦蟇を複数召喚
そもそも式神とは
式神というとよく漫画やアニメで登場しますがそもそも式神とはなんでしょうか。陰陽師の術
式神は陰陽道系の呪術とされます。有名なところでは平安後期の歴史物語「大鏡」に安倍晴明が式神を使ったという話が出てきます。他にも『今昔物語』、「宇治拾遺物語」にもたびたび式神は登場します。
一般的に式神は普通の人には目に見えない一種の霊体で、陰陽師の身辺にいて外護したり、召使的に働くとされています。
由来
式神の式(ちょく)は陰陽道の占いの道具に由来します。すぐれた陰陽師であればこの式による占いが現実化するため式の占術により式神が動くものとみなされました。
式神に似た呪術
式神と同じような呪術として密教・修験道系の修験者が使う護法童子があります。もしかしたらこの護法童子も今後出てくるかもしれません。
また丑の刻参りが同系統の呪術だとする考え方があります。丑の刻参りはもともと自身に鬼を憑依させて復讐するというものだったと考えられているためです。
呼び出した式神について
鵺(ぬえ)鵺とは一般的に『平家物語』などに登場する、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足、尾はヘビ の妖怪がイメージされます。しかし、作中の鵺はとぶことができる。これはもともとの鵺の由来のほうを採用しているからと思われます。
『古事記』や『万葉集』において夜になく鳥とされトラツグミという鳥の別名に由来するとされます。
宿儺との闘いで出そうとした大技は何か
八握(やつかの)まで言って戦いが終わった術の全貌は明らかになりませんでした。しかし、この言葉から式神は八握剣(やつかのつるぎ)とわかります。
八握(やつかの)という言葉と一致すること。
また、術の前に唱えた「布留部 由良由良止(ふるべ ゆらゆら)」と関わりのあるものだからです。
八握剣は十種神宝(とくさのかんだから)のひとつです。国家の安泰を願うための神剣であり、邪悪を滅すると言われています。また、7つの柄があるという、とても奇妙な形をしているそうです。
十種神宝は饒速日命(にぎはやひのみこと)が天降った時に天津神(天照大神)から授けられたといわれています。この神宝には、病気を治したり死人を蘇生させることもできるという、強力な霊力が宿っているとされています。
十種神宝は次の十種です。
息津鏡(おきつかがみ)
辺津鏡(へつかがみ)
八握剣(やつかのつるぎ)
生玉(いくたま)
足玉(たるたま)
死返玉(まかるがえしのたま)
道反玉(ちがえしのたま)
蛇の比礼(おろつのひれ)
蜂の比礼(はちのひれ)
品々物の比礼(くさぐさのもののひれ)
※比礼は薄い布状の飾具の一つとされています。
術の前に唱えた「布留部 由良由良止(ふるべ ゆらゆら)」とは何だったのか
日本の史書であり、神道における神典である『先代旧事本紀』によれば、これは布瑠の言(ふるのこと)というもので、死者蘇生の言霊といわれます。十種神宝を用いてこれを唱えると死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するというものです。
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