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2018年10月25日木曜日

猫又(ネコマタ) なぜ二つの尻尾を持つか

化け猫とネコマタ。その違いは何だろうか
ネコマタというと「猫が長く生きたことにより妖怪となり尻尾が二つの分かれる」
そんなイメージを持つだろう。
しかし、この二又の尻尾のイメージは最初はなかったのだ。

ネコマタの語源

ネコマタは古い妖怪である。その語源ははっきりとはわからないものの二つの有力な説がある。
古語である「ネコマ」が語源説
例えば「伊呂波字類抄」(1180)において猫の訓として「子コマ(ねこま)」がある。
これに複数形としてタがつき「ネコマタ」となったと考えられる。

猱(また)という字を由来とする説(猱は猿という意味)
日野巌(1898~1985)は猱とは山中を自在に生きる猿や猫を指す字であり、それが自在とともに使われなくなり「ネコマタ」の言葉のみが残ったという。

ネコマタの登場

ネコマタが最初に登場するのは藤原定家の「明月記」だ。
当時南都に猫胯(ネコマタ)という獣出て来。一夜にして人七八人噉ふ。(中略)目は猫の如く其の体犬の長さ如しと
ここではまだネコマタに二又の尻尾 はない。
鎌倉時代の「徒然草」や時代は進み江戸時代前期「本朝食鑑」においても「ネコマタ」という言葉は出てくるが猫に似た人を喰う化けものとだけのイメージである。

しかし十八世紀以降になると二又のネコマタが登場する。(大和怪異紀、安斎随筆等)

その要因として考えられるのは玉藻の前という妖怪の影響である。
現代では玉藻の前は九尾の妖狐として考えられるがもともとは「2尾の狐」である。(神明記)
1653年の「玉藻の前草子」においても
尾二つ有るべし。
との記述がある。しかし江戸時代中国から妲己のような物語が輸入され玉藻の前は九尾の狐になる。そしてちょうどそのころネコマタは二つの尻尾をもつようになる。この二つの尻尾という要素が玉藻の前からネコマタに移っていったと考えられるのだ。

2018年5月13日日曜日

妖怪を題材とした漫画ランキング【おすすめの10選】

妖怪や幽霊、それは「平家物語」や「今昔物語」など古くから物語に登場します。そして幾度となくブームを起こしてきました。
そんな一大ジャンルとも言える妖怪や怪奇現象を題材とした漫画の中からおすすめのものを【謎を解決する話】、【バトル漫画】の二つに分けランキング形式で紹介していきます。
なお、ランキングは1巻のAmazonの売れ筋ランキングを元に算出しています。そのため新しい作品のものが少し有利となっています。

謎を解決する話

妖怪、怪奇現象が引き起こす出来事には理由があります。妖怪と戦うということに主眼をおかず、謎を解いていく作品を紹介します。


第5位

もっけ(勿怪) 

あらすじ 
タイトルの『もっけ』とは勿怪(妖怪)のこと。体質のせいで勿怪を身辺に招き寄せてしまう姉妹の日常で起こる様々な出来事を描く。基本的に一話読み切り形式の連作短編で、妖怪や自然との共存がテーマの牧歌的な作品である。姉妹2人は、特異な体質から勿怪とともに呼び寄せてしまう様々な事件を、拝み屋を副業にしている祖父の助力と助言で乗り越えながら、少しずつ成長していく。
Wkipediaより
アニメ化もされています。

第4位

百鬼夜行抄 

あらすじ
主人公の飯嶋律(いいじまりつ)は、 今は亡き祖父・飯嶋蝸牛(いいじまかぎゅう)から 不思議な力を受け継いだ。それは、普通の人間には見えない妖魔を見る力。 しかし、見えるだけで他には何の力もない。 そんな飯嶋律と、 さまざまな妖魔との出会いが織り成す魅惑的な不思議絵巻。
amazonより

第3位 

鎌倉ものがたり


鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和のもとに嫁いだ亜紀子はその生活に驚くばかり。 道を歩けば、魔物や幽霊、妖怪や仏様、死神までも現れるのだ。
どうやらここ鎌倉は、人と人ならざるものたちが仲良く暮らす街らしい。
そんな鎌倉で発生する怪事件の数々を解決してゆく。
映画にもなった作品

第2位

ゴーストハント

あらすじ 
SPRは、ナルが所長を務める心霊現象を扱った調査事務所である。依頼主から持ち込まれた怪奇現象を、科学的に調査・解明している。高校生の谷山麻衣は、その調査用の機材を壊してしまったことから、ナルの助手として、SPRでアルバイトをすることになる。相次ぐ怪奇事件を、SPRとその協力者である霊媒、坊主、巫女、エクソシストたちが解決していく漫画。

シリーズ通しての伏線と謎が張り巡らされており最後にはきとんと回収されます。

第1位

夏目友人帳 

あらすじ 
小さい頃から、他の人には見えない妖あやかしを目に映すことができた夏目貴志。 亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、 自称用心棒・ニャンコ先生とともに、妖たちに名を返す日々
登場人物の優しさを感じる心温まる物語です。


おまけ

ランキングに入らない最近の作品な中からおすすめなものを紹介します。


となりの妖怪さん 


あらすじ
「ウチの猫、猫又になるかもしれんくて……」
妖怪と人と神様が、ふつうに暮らす田舎町の日常は、
のんびりほのぼの、ときどき不思議。
ある夏、二十歳の長寿猫・ぶちおは、突如進化して猫又になる。
「自分が妖怪になった理由」を探して思い悩むぶちおは、
化け狐の百合に、「化け学」を習いはじめるが…


バトル漫画

妖怪と戦っていく話です。主に少年誌で連載されています。

第3位

ぬらりひょんの孫 


あらすじ
妖怪の総大将・ぬらりひょんの血を継ぐ少年を主人公とする怪奇ファンタジー。現代の日本を舞台に、百鬼夜行が激突する任侠妖怪の世界を描いた物語となっている。
奴良リクオは一見はごく普通の中学生だが、実は彼は妖怪「ぬらりひょん」の孫で、4分の1妖怪の血を継いでいる。祖父の組「奴良組」の妖怪達と毎日どたばたと付き合いながら、何とか普通の生活を送っている。 リクオは幼い頃、祖父から色々と武勇伝を聞かされ、妖怪とはかっこいいものであると思っていた。しかし、ある日友人との会話から、妖怪が人間から馬鹿にされる悪い存在であることを知ってしまう。そんな中、妖怪に襲われた友人達を守るために自身の妖怪の血を覚醒させ、友人達を救い出す。だが、4分の1しか妖怪の血を継いでいないリクオは1日の4分の1の時間しか妖怪の姿になれなかった。 そして4年後、中学生になったリクオは人間としての生活を望んでいたものの、組を統率するために妖怪の世界と向き合っていくことになる。
Wkipediaより

第2位 

犬夜叉 

あらすじ
戦国時代を舞台にした、半妖・犬夜叉と女子中学生・かごめを中心とした一行が四魂の玉のかけらを探す旅に出る冒険活劇。戦国時代の日本、あらゆる願いを叶えるという宝玉・四魂の玉を巡り人間と妖怪の争いが続いていた。四魂の玉を守る巫女・桔梗は、半妖・犬夜叉と心を通わし愛し合っていた。しかし、罠にはまり、お互いに裏切る。桔梗は玉を奪った犬夜叉を最後の力で封印し、自分もまた力尽きる。遺言により、四魂の玉は桔梗の亡骸と共に燃やされ、四魂の玉はこの世から一度は消え去った。 そして500年後の現代、神社の娘・日暮かごめは15歳の誕生日に、神社の祠にある古びた井戸から戦国時代へとタイムスリップする。そこは犬夜叉と桔梗の争いから50年が経過した時代であった。桔梗の生まれ変わりであるかごめの体内から再び四魂の玉が現れ、犬夜叉は蘇る。そして玉を巡って妖怪たちが動き出す。
Wkipediaより

第1位 

うしおととら 


あらすじ 
僧を父親に持つ少年・蒼月潮は、自宅の寺の蔵で一本の槍に縫いとめられていた妖怪と出会う。うしおが「とら」と名づける事になるその妖怪は、かつては名の知られた恐るべき大妖怪であった。当初はその凶悪さから封じたままにするつもりの潮であったが、幼馴染の麻子と真由子が近くから集まってきた妖怪に襲われたために封印の槍を引き抜き戦うことを約束させる。妖怪「とら」と共に、妖怪退治の槍「獣の槍」を武器に、最強最悪の大妖怪「白面の者」と戦う姿を描く。
Wkipediaより

おまけ 

最近の作品のためランキングに有利過ぎるということでおもけとして紹介します。

呪術廻戦 


呪い、それは人間の負の感情から生じる。そんな呪いから生まれた呪霊は呪いでしか払えない。ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、 高校生の虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)は、呪いを廻る戦いの世界へと入っていく。
始まってすぐに主人公を含む主要な登場人物3人のうち1人の死亡が予告され、本当に死ぬなど予想不能な展開がテンポの良く進む。それでいて後から理由についてきちんとフォローされる。次の展開を予想しながら読むと面白い。