2018年4月15日日曜日

付喪神~妖怪になりきれないまま捨てられた悲しい妖怪~

よく知られた古道具の妖怪、付喪神。100年の時を得ると道具は魂をもって妖怪になるといわれている。そのため99年たつと捨てられてしまう。そんな悲しい話もある付喪神について解説していきます。

 

付喪神とは

古道具が100年の時を得て魂をもち妖怪になったといわれています。その姿はよく古道具に手足が生えた様子で描かれます。
また、前述のように100年たつ前、つまり99年たった古道具を路地に捨てるという風習「煤払い」というものがあります。

古道具の逆襲

しかし古道具からみればこんな悲しいことはありません。長い間、人間のため役立ってきたのに何のお礼もなく100年たつからという理由で捨てられてしまうのです。。
そこで捨てられた道具が反乱を起こしたという話があります。康保(西暦1000年ぐらい)のとき彼らは京の町、白河付近に出没しては人間や馬をさらい食べたというのです。

付喪神になる古道具の種類

日常生活に使う道具全般が付喪神になっているイメージがありますがどのような道具がなりやすいのでしょうか。付喪神の話を調べてみると楽器がよく登場します。琴や琵琶、太鼓など。また瓢箪や鐘の付喪神もいます。一般的に空洞のものには霊がこもりやすいとされているのです。

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